錆転換型防食塗装システムサビバリヤー
錆転換型防食塗装システム サビバリヤーとは
「サビバリヤー」は「新技術情報提供システム(NETIS)」に登録されている実績豊富な錆転換型防食塗装「エポガードシステム」からの進化版で、鋼構造物全般に適用できる最新の錆転換型防食塗装システムです。
錆転換型防食塗装システム サビバリヤーの特徴
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工期短縮
特殊塗装により、短期間で施工が完了できます。
従来技術に比べて2日間の日程短縮が可能となりました。 -
コスト削減
高い防食効果で、再塗装時の素地調整が不要です。
素地調整程度3種以上で塗装可能な為ケレン費用と産廃費用を削減できます。 -
LCC低減
再塗装サイクルの延長(長期防食性)でコストダウンを実現できます。
黒錆転換による高い防食性で塗装サイクルの長期化が可能です。
錆転換型防食塗装システム サビバリヤーと従来塗装の工程比較
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サビバリヤーは、素地調整程度3種以上でも優れた防食性能を発揮します。初めに「サビバリヤー脱脂洗浄剤」を用い、その優れた洗浄力で素地調整時に出たケレンかすや油分等の塗膜の付着を妨げる物質を除去・清浄化します。その後「サビバリヤー下塗り剤」(錆転換型下塗り塗料)を塗布し、含まれる特殊キレート剤の還元作用により、素地調整で除去しきれずに残存した赤錆を固着化させ、安定な黒錆に転換させることで長期防食を可能にし、ライフサイクルコストの削減を可能とすることができます。また、下・中・上塗りの3工程で施工可能となることで工期短縮にもなります。
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従来工法は、錆を完全除去する素地調整(ブラスト工法等)を基本としている為、防食性能には優れる反面、工事費や産業廃棄物費用等が膨大にかかる事や環境的要因や騒音等、現場上の制約があり施工が困難な面もあります。
公共事業における新技術活用システム
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POINT01
民間事業者等により開発された有用な新技術を公共工事等において積極的にご活用していただくためのシステムです。
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POINT02
新技術情報提供システム(NETIS)を中核とする新技術情報の収集と共有化、直轄工事等での試行および活用導入の手続き、 効果の検証・評価、さらなる改良と技術開発という一連の流れを体系化したものです。
サビバリヤーと従来塗装の錆発生のメカニズム比較
塗膜性能試験(複合サイクル試験)の実施内容
錆転換型防食塗装システム サビバリヤー 製品仕様及び性能一覧
サビバリヤー脱脂洗浄剤
用途 |
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特徴 |
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性状 |
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荷姿 | 15kg・3kg |
標準使用量 | 0.05kg/㎡ |
使用期限 | 1年 |
サビバリヤー下塗り剤
用途 |
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特徴 |
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荷姿 | 15kgセット・5kgセット |
標準塗布量 | 0.15kg/㎡ |
使用期限 | 1年 |
性状及び安全衛生
サビバリヤー下塗り剤 | ||
主剤 | 硬化剤 | |
主成分 | 変性エポキシ樹脂 | 変性脂肪族ポリアミン |
形状 | 粘稠液体 | 粘稠液体 |
混合比(重量比) | 4 | 1 |
比重(20℃) | 1.05±0.05 | 1.01±0.05 |
加熱残分(%) | 70以上 | |
可使時間 | 塗布量300μm,指触硬化3~4時間 | |
塗り重ね乾燥時間 | 1~10日以内 | |
標準塗布(推奨)量 | 0.15kg/㎡ | |
管理膜厚 | 70μm以上 | |
危険物表示 | 第4類第1石油類危険等級Ⅱ | 第4類第2石油類危険等級Ⅲ |
有機溶剤中毒予防規則 | 第2種有機溶剤等 | |
労働安全衛生法 (表示対象物質) |
メチルエチルケトン20~30% | メチルエチルケトン15~25%・フェノール24% |
エポキシ樹脂の硬化剤による 健康障害の防止のための基準 |
– | エポキシ樹脂硬化剤に該当する |
耐薬品性
薬品名 | 濃度 | 浸漬結果 |
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食塩水 | 3% | 1000時間 異常なし |
灯油 | – | 1000時間 異常なし |
次亜鉛素酸ナトリウム | 3% | 1000時間 異常なし |
性能
鉄素地との密着性 | アドヒージョン試験 最大値:11.94MPa |
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鉄素地との密着性 | 25/25(2㎜碁盤目25個 セロテープ剥離) |
中塗りとの密着性 | 25/25(2㎜碁盤目25個 セロテープ剥離) |
複合サイクル試験 | 異常無し(JIS-K-5600-7-9 サイクルD) |
耐水性試験 | 1000時間異常無し(JIS-K-5400) |
鉄素地の外観(※1) | 黒錆に変化 ※1:1年間暴露後、塗膜を当社の剥離剤で剥離の後、外観の日視観察及びX線回析により安定錆に転換している事を確認した。 |
注意事項
【塩分除去】・・・表面塩分が塗装時に50mg/㎡以上付着している場合は高圧水洗等で除去すること。
【気温・湿度】・・・気温が5℃以下、湿度85%以上や降雨、降雪、結露のおそれがある場合は、その日の塗装を見送ること。
【素地調整】・・・ハンマー、ディスクサンダー、パワーブラシ、皮スキ等を使用し、浮き錆・屑状錆・浮き塗膜・突起物等を除去すること。
資料ダウンロード
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カタログ(PDF 2.4MB)
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塗替え時の旧塗膜にPCB(ポリ塩化ビフェニル)が検出された場合は剥離剤等と併用になります。
手順:剥離剤で塗膜を剥離→素地調整程度2種以上→サビバリヤー※塗膜剥離剤は水系塗膜剥離剤「MT-BERON57」もございます。